むろた鍼灸治療院のブログです。

鍼やお灸、マッサージを通じて日々是好日に過ごせますように。

健康な体って何だろう?

「毎朝、目が覚めた時から絶好調!」って、胸を張って言える日、一年でどのくらいありますか?

大概の方は、朝の調子ってそれほどよくないのではないかなぁ。と、思うのですがどうでしょう? 

 

「まだ寝足りない。」「朝から疲れていてだるい。」ということ無いですか?

これって、不健康な体の状態のように思えるのですが、東洋医学的には、一概に不健康とも言えないのです。

と言うのも、東洋医学での健康な体は、「痛みの出る体、不調の表れやすい体」です。

 

痛みを出さない、不調をあらわさない、体の内に貯めてしまう体が不健康な体とされています。

 

食べ過ぎた次の日に、食欲がわかなくなる体が健康な体です。

胃腸を早く休ませて、体を回復させようとする体だから。

 

ウィルスが体に入ってしまって咳の出る体、下痢をする体が健康なのです。

異常なものを、早く体の外に出そうと体がちゃんと働いているのだから。

 

いわゆる肩こりも同じ。胃腸の疲れとして症状が出て、体を早く休ませようとするサインだから。

 

「具合の悪くならないようにすることも大切だけれど、具合が悪くなったとき、早く回復することも大切だよ。」というのが、東洋医学の健康です。

 

「不摂生はするな、夜更かしするな、脂っこいものを食べるな」ということが健康なのではなくて、「不摂生してもいいから、その後の体を大事にしましょうね。」ということだと思うのです

 

だって、不健康なことって大概おいしかったり、楽しかったりしますものね。

それでも、何事もほどほどが大切なのでしょうね。