多汗症という病気をご存知でしょうか?
多汗症には、全身性の症状と体の一部に汗が増える局所性のものがあり、原因のわからない原発性のものや、感染症内分泌代謝異常の合併症として現れるものなどがあるとされています。
鍼灸院に訪れる患者さんのほとんどは、肩こりや腰痛などに付随した症状で来られる方がほとんどです。
しかし、なかには「多汗症なのですが、鍼灸で治りますか?」と来院される方もいらっしゃいます。
その病気を、施術したことのない鍼灸師に身を任せるのは不安ですよね。
ですから、そのような方には、私が今まで経験した実際に施術した方たちの経験談の話をさせていただいています。
『今まで、キーボードを打つのにも、常にハンカチを持って、拭きながら仕事をしなくてはいけないほどの方や、手のひらの発汗が大量で、握手や手をつなげないほどの方に鍼灸で施術をしたことはあります。
鍼灸をしてゆくと、皆さんがおっしゃるには、「症状がゼロにはならないけれど気にならなくなった。」という効果を言われます。
「そういえば、今日仕事をしていてハンカチを使わなかった。」なども言われます。
唯、緊張した日や疲れた日には症状が前ほどではないけれど出現するようです。
治ったというよりは、気が付いたら気にならなかったという方が、多いように思います。』、と。
私が対応した方は、原発性局所多汗症と言われる症状の方ばかりです。
「治る」とは言い切れませんが、気にはならなくなるほどには症状は改善するようです。
「改善するようです。」などと他人事のような言い方ですが、あくまでも治すのは、患者さんの免疫力や自己治癒力です。
鍼灸はその後押しやきっかけ、方向付けをするものだと思っています。
ですから、施術だけでない私生活でも行っていただきたいこともあります。
そうすることで、多汗症の症状は、落ち着いてくるようですよ。